報告文〜2002年2月3日
女性の悩みが行政を動かす―DV防止法「配偶者暴力相談支援センタ−」設置を前に−
 衆議院議員の北川れん子さん、ドーンセンター・コーディネーターの川喜田好恵さん、WCKの今西との3人のシンポジストから、DV法の施行を目前にした行政の取り組みにも触れながら、女性の悩みが行政を動かす可能性について問題提起がありました。

 今西は「女性問題相談員のジレンマ」として、行政と相談員とでは相談システムについての捉え方が違う、一人の人の相談を継続して受けにくい、相談を政策に反映していくことの困難、そして相談員の雇用の不安定さをあげ、さらに、女性問題相談員のジレンマはまさに女性全体に関わる問題、「personal is political」だと語りました。

 川喜田好恵さんは女性センターの役割は、相談事業を通じてジェンダー問題をあぶり出し、ジェンダー格差を是正することであると明快に述べ、DVに関してもジェンダー格差をふまえた被害者支援と啓発の役割を担っており、警察、民生委員、児童相談員、福祉など専門家への啓発と教育、関係機関とのネットワーキングや法曹関係者への啓発の必要をあげ、また3年後のDV法の見直しにむけてパイロット事業の必要を強調しました。女性センターがそのまま支援センター的な役割を担う場合には、女性センタ−は誰でも入ってこられる施設なので、被害者の安全を確保できるのかという問題があると話されました。

 北川れん子さんは、今の時代をどう読むか、フェミニズムへのバックラッシュにどう対抗するかなどをパワフルに語られました。おどしには具体例で対応することが有効な手段だと話され、「負けるときは負けたらいい。だけどあきらめんといて」ともつけ加えられました。

 質疑応答では、男性のジェンダー・アレルギー反応にどう対応するか、シスターフッドの有効性などを巡って高揚した雰囲気の公開講座となりました。