講座・グループ
ウィメンズカウンセリング京都の
トレーニングと講座
フェミニストカウンセリングは、女性たちが集まり、それぞれが自分の抱えている問題や感情を分かち合うグループから誕生しました。分かち合うなかで女性たちは、自分の生き難さは自分だけの問題ではないことに気づき、女性同士の地続き感をもって「自分の生き難さは社会や政治の仕組みにつながる問題」と発見していきました。このグループは「consciousness raising(意識覚醒)=CRグループ」と呼ばれています。
私たちは、CRグループを自分たちの源流として大切に思っています。これまで多くの女性たちが、女性同士の語り合いのなかで、「自分のこと」や「自分が生きている社会の構造」に気づき、自分らしさを大切に生きていくエネルギーを得てきました。私たちも、そのような「場」を作っていきたいと願っています。
ウィメンズカウンセリング京都の様々なグループ活動は、多様な女性たちが出会い、つながりのなかでゆっくりと回復する場所を目指しています。ともに語り、感じながら、自分自身を尊重し、自分を表現することばをつむぎだしていく自己尊重(self-esteem)トレーニングと自己主張(assertiveness)トレーニングを定期的に開催しています。自助グループやグループ・カウンセリング的な意味合いをもつサポートグループの随時開催。またテーマ別の学習とCR要素を組み合わせた講座なども開催しています。いずれのグループ活動も、フェミニストカウンセリングの考え方に立って構成されています。
そして、援助職や支援活動をしている方を対象に、スーパービジョン講座も行っています。いずれも女性対象です。
短期開催
・“わたし”と付き合う、人とかかわるスキル 私をディスカウントする「考え方」に気づく(要参加費)
「ささいなことで落ち込んでしまう」「いつも自分を責めている」「変わりたいのに変われない」…こんな悩みはありませんか。認知行動療法とマインドフルネスの手法を用いたワークとグループメンバーとの語り合いを通して、自分をディスカウントする考え方や物事の捉え方のパターンを見つけましょう。
日 時:10月16日、23日、30日 月曜日 PM 1:00~3:00
参加費:6,600円(全3回)
※定員8名(最低成立人数5名)
・DVサバイバーのサポートグループ em で、語り合いませんか(参加費500円)
DVは、自ら選んだ親密な(閉塞された)関係のなかで起こります。
自分に起こっていることに気づきにくかったり、周囲からも見えにくいものです。
被害から逃れた後も、そのダメージが続くことが多く、離れた後の方がフラッシュバックや後遺症に悩んでいる方もいます。
自身の経験を分かち合い、互いのエンパワメントのための時間をともに過ごしませんか。
*サポートグループとは、女性を取り巻く社会状況のなかで、共通の悩みや問題を感じながら生活している女性たちが集まって、自分の気持ちを語りあい、他のメンバーの経験を共有しながら、自分の状況を整理し、自信をとりもどして、問題解決のちからを身につけていくためのグループです。 語りあい;CR(Consciousness Raising /意識覚醒)グループ
☆秘密は厳守します。
☆参加者が自由に安心して話せる場をつくるために、ファシリテーター(進行役)がはいります。
☆予約は要りませんが、日程等、変更の場合もありますので詳細はお問い合わせください。
☆サバイバーの本を読んだり、ワークをする回もあります。
対 象 :配偶者からの暴力を受けた経験があり、今はその相手とは離れて過ごしている女性
場 所 :ウィメンズカウンセリング京都 講座室
参加費 :全5回 1回500円 参加された回ごとにお支払いください
日程についてはお問い合わせください。
※2023年度は、7月、8月、12月はお休みです。
・読書会企画「『心的外傷と回復』を一緒に読みませんか」(参加申し込み受付中)
トラウマ(心のケガ)経験をもつ方のための読書会です。
一緒に読みながら話をしましょう。一人で読むときにはない新しい感じ方や発想に出会えるかもしれません。
使用テキスト:『心的外傷と回復』ジュディス・ハーマン著/中井久夫訳/1996/みすず書房
対 象:自分の経験とトラウマ(心のケガ)について考えたいと思っている方(支援者のためのものではありません)
会 場:ウィメンズカウンセリング京都
参加費:無料
定員:8名/事前申し込みが必要です。
日程についてはお問い合わせください。
個人の本がなくても、輪読できるようにおこないます。自身の本をお持ちの場合や図書館などで借りることができれば、持参ください。
*京都府女性活躍支援ワンストップ拠点推進事業の一環として行います
毎月開催
・サポートグループ「DV家庭で育った娘たち」(毎月第1水曜日10:30~12:30 参加費500円)
DVの環境で育った女性たちはどのように感じて生きてきたのでしょうか?同じ立場の女性と出会い、安心して自分のことを話せる場所は、自分一人ではないと感じることのできる大切な場所です。
DVが自分の人生に及ぼす影響や自分の今の生きにくさとの関係を考えています。
※7月、8月、9月まで実施し、それ以降は終了します。
・サポートグループ「社会の中の私」(毎月第1土曜日13:00~15:00 参加費500円)
「空気が読めないとダメ」「まわりから浮いたらオシマイ…」など、気配りしすぎて、周りの圧力に負け、動けなくなっていませんか?
学校や職場や近隣などで、生きづらさを抱えていることを語り合うことによって、「社会の空気」の正体を知り、自分自身への影響についての理解を深めていきます。
定期的に開催
日時が決まり次第、お知らせします。
・ 自己尊重トレーニング
なんだかうまくいかない。でも、どこから変えたらいいかわからない…。
「うまくいかないのは自分のせい」と悩んでいませんか?
自己尊重感(セルフ・エスティ―ム)は、自分をありのままに評価し、大切に思う気持ちです。
トレーニングでは、自己尊重にかかわるテーマについてのワークと語りあいを通じて、自分自身への理解を深めていきます。
プログラム内容 (1)自己尊重感とは (2)私の「あたりまえ」を見直す (3)私と他者の境界 (4)感情はシグナル (5)心の基本的権利/まとめ
・自己主張トレーニング
言いたいことがうまく伝えられない、相手がどう思うか気になってノーと言えない、ついつい攻撃的な言い方をしてしまう…そんな経験はありませんか?
自己主張(アサーティブネスAssertiveness)は、消極的にも攻撃的にもならずに、率直に自分を表現し、相手と向き合うコミュニケーションのスタイルです。
相手の依頼を断りたい、批判に反論できなかった、対立したときはどうすればいいの、怒っている気持ちをうまく伝えたいなどなど…ひとりひとりが練習したい場面を、トレーナーとのロールプレイで再現し、相手に言いたいこと(伝えたいこと)を繰り返し練習します。
グループメンバーのサポートのなかで、気持ちを確認しながら、言葉にしていくプロセスを体験してください。
過去に実施した講座の例
・“わたし”とつきあう、人とかかわる技術(スキル)
自分自身や他者の怒りの感情を受けとめ、適切に表現していく方法をみつける「“怒り”とつきあう」、批判されたときの自分の気持ちや反応を見直し、批判を適切に扱い問題を解決していくためのスキルを学ぶ「批判に対処する」―多くの女性が難しいと感じているテーマに的を絞った短期講座です。
・フェミニストカウンセリング講座
フェミニストカウンセリングに関わるテーマを取り上げ話し合う講座です。フェミニストカウンセリングの理論について学ぶ、フェミニズムや心理学に関わる本を読む、ビデオを観るなど、クールごとに多彩な内容で行っています。
専門的な知識は必要ありません。フェミニズムやカウンセリングに関心のある人、対人援助の仕事や活動をしている人などの参加をお待ちしています。
・スーパービジョン講座
援助職や支援活動をしている方を対象とした講座です。参加者に事例を提出していただき、フェミニストカウンセリングのケース理解や技法を学びます。専門職、援助者としての資質と能力向上を目指す方、ジェンダーの視点を援助に取り入れたい方の参加をお待ちしています。
ウィメンズカウンセリング京都代表、井上摩耶子が担当します。
参加は、現在担当している事例があり、資料を提出できる方に限ります。
・依存症とトラウマ
依存症を持つ女性が集まり、トラウマについて学ぶ講座です。
回復の過程でのトラウマ(心のけが)の手当てのことを一緒に考えませんか。
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お申込み、お問合せ
ウィメンズカウンセリング京都
月~土曜日10:00~17:00
電話 075-222-2133 FAX 075-222-1822